考え、再考し、行動する

HEADでは、気候変動対策に対して総合的な姿勢で取り組んでいます。私たちはあらゆる方法で、これまで以上に懸命に取り組み、皆さんが愛するスポーツやアクティビティのために、この地球の安全を何世代にもわたって守り続けていきます。

 

20年近くにわたり、私たちはサステナビリティにおけるスポーツパフォーマンスのリーダーであり続けてきました。環境に対する責任には、イノベーションから廃棄物の削減、生物多様性の保護まで、あらゆる角度からのアプローチが必要であることを私たちは知っています。

 

私たちの地球は重大な転換点にあります。地球の気温は、産業革命前の水準より1.5度以上上昇させないようにしなければなりません。そうしなければ、私たちの健康、食料、水、気候、エネルギーの安全保障にとって破滅的な結果を招くでしょう。そして、私たちが愛するスポーツもできなくなってしまうのです。

 

世界の生態系は切っても切れない関係にあり、あらゆるCO2排出が重要な意味を持っています。私たちだけでは気候危機を解決することはできませんが、私たちはその一翼を担っています。2005年以来、私たちはCool EarthRainforest Trustといった環境保護団体とパートナーシップを組んで、生物多様性に富んだアマゾンの熱帯雨林を何十万エーカーも保全し、HEADとして常にプラスの影響を与えるように努めています。

 

私たちの目標は、製造から出荷まで、すべての工程において最大限サステナブルであることです。HEADのイノベーションは排出量を削減し、環境に配慮したサステナブルな製品は、あなたのパフォーマンスを高く保つとともに二酸化炭素排出量を削減します。

 

スポーツは、私たちが愛し、行うことです。しかし、住みやすい地球なくして、スポーツはありません。これは、私たちの誰にとっても最も重要な、絶対に負けられない試合なのです。

 

持続可能性の主なポイントを再考する

Rethinking PackagingRethinking Packaging

パッケージングの再考

すべての分野においてパッケージングを削減するだけではなく、プラスチックの使用を無くすための再設計も行っており、さらに、グループ全体で印刷インクの使用を削減できる持続可能な素材に切り替えます。

Rethinking R&DRethinking R&D

R&Dの再考

会社事業は、革新的技術を採用することで継続的に発展しています。持続可能性に対する会社のアプローチもまったく同じです。継続的に新素材や生産工程を見直し、より持続可能な製品を生み出すことに取り組んでいます。

Rethinking Our Strategy on Climate ActionRethinking Our Strategy on Climate Action

気候アクションに関する会社の戦略の再考

15年以上前、HEADはスポーツ用品メーカーとして初めて、Rainforest TrustおよびCool Earthとのパートナーシップのもと、世界規模の環境プログラムを立ち上げました。現在、気候変動対策は、私たちの毎日の行動の一部となっています。

Rethinking PackagingRethinking Packaging

拠点で行うことの再考

ケネルバッハの本社では、すべてのエネルギーは隣接するブレンゲンツァ・アッハ川にある現地の水力発電所から供給されています。Schindler GmbH & Co KGでは、同社が生み出すグリーン電力を拠点内のすべての現地商業施設に供給しています。 

Rethinking PackagingRethinking Packaging

製品の再考

私たちは、他のスポーツ企業にはない持続可能性に取り組んでいます。リサイクルされたRPETボトルから作られたバッグから、100%リサイクル可能な素材で構成されたボール缶まで、私たちは環境に優しいスポーツのあり方を変えていきます。

HEADは、テニス、ピックルボール、パドルのプロトタイプラケットを開発し、ラケット・スポーツのより持続可能な未来に向けたビジョンを描いています。このプロトタイプラケットでは通常のカーボンの代わりに東レの100%バイオサーキュラーカーボンファイバー1(マスバランスアプローチを使用2)が使用されています。

東レのバイオサーキュラーカーボンファイバーは、農林業や関連産業から排出される生物由来の廃棄物や残渣をサプライチェーンの初期段階から使用し、埋立処分やその他の方法で経済から取り出される代わりに、再利用やリサイクルされます。東レとその子会社であるバイオサーキュラーカーボンメーカーである、東レ・カーボンファイバーズ・ヨーロッパとの、この非常に革新的で画期的なコラボレーションは、HEADのReThinkプロジェクトの一環であり、製造から出荷までのプロセスにおいて持続可能性を最大限に高めることを目標としています。

[1] バイオサーキュラーカーボンファイバーはマスバランスアプローチを採用しています。

[2] マスバランスアプローチとは、原料から最終製品に至るまでの加工・流通過程において、特定の特性を持つ原料(例:バイオマス由来)が他の原料(例:石油由来)と混合されるものです。原材料の投入比率に応じて、製品の一部に割り当てられています。

SAME BALL BETTER PACKAGING

オーストリアのリサイクル会社Saubermacher社の協力のもと行われたサンプルテストでは、当社の新しいボールパッケージが、既存のボール缶に比べて最大10倍のCO2を削減できる可能性が実証されました。

新しい複合材や素材の利用、リサイクル技術の進化により、新しいボール缶は焼却されるものから完全リサイクルが可能なものへとなりました。なので、プレーヤーやクラブは使用後のボール缶を確実にリサイクルセンターに運んでいただくことで環境問題に貢献することができます。

リサイクルPET、短いスリーブ、少ないインク、薄い色を使用し、すべてがリサイクル性向上のために考慮されています。

HEADは持続可能な亜麻繊維テニスラケットを開発

HEADのオーストリア拠点研究開発チームは、従来のラケットの設計方法を根本から覆しました。革新的な新型フレームは、有機物ベースのエレメントとして設計されています。その構造は、炭素繊維の代わりに亜麻の植物繊維を使用するもので、グロメットは100%植物原材料製、ラケットハンドルは再生プラスチック、ストリングは天然のガットです

亜麻ラケットのパイロットプロジェクト研究がすでに2年経過した今、HEADは試作品が卓越したパフォーマンスを発揮しており、やがては世界クラスの持続可能なテニスラケットになるものと確信しています。

これは、環境への負荷を大きく減らすように設計されたスポーツ製品の開発という、より大きななHEAD RETHINKプロジェクトの一部にすぎません。

FIBEREUSEとの提携による持続可能なスキー素材の研究開発。

FiberEUseプロジェクトの一環として、耐用年数が経過した繊維強化複合材料を再利用を含む新たな循環型経済ソリューションに向けて取り組みを行っており、HEADはデモ段階のスキーを開発しました。

このスキーの構造では、GFRP(ガラス繊維強化ポリマー複合材料)である機械的再生素材を芯材のフィラーとして使用し、現在使用しているポリウレタン構造を強化しています。この材料の追加による強化によって、PUフォームの使用量を削減できました。このデモ段階のスキーの作成によって、再利用GFRPで他の特性を妥協することなく卓越したパフォーマンスを実現できることが示されました。この研究開発プロジェクトは、HEAD RETHINK(再考)プログラムの一環であり、より持続可能な事業に貢献するものです。

パッケージの削減と改良

HEADは、製品用の箱やハングタグ、ヘッダーカードに可能な限り非持続的素材を使わない方式に切り替へました。

当社のパッケージングでは、プラスチック等の非持続的素材の使用を継続的に削減し、再生紙に切り替えました。

リサイクル性を改善するため、より印刷用インクの使用も削減しており、ヘッダーカードや付属ハングタグからもプラスチックコーティングを排除し、100%天然麻紐に切り替えました。

持続可能製品

36本の再利用ペットボトルが使われているオリジナルのHEAD Gravity r-PETバッグの成功に続き、この度、新たに再利用KORE r-PETを用いたリュックサックを開発しました。

これらのプロジェクトから学んだことを活用し、他にもすでに他の新たな有望な開発案件が進行中です。

より効率的なスキー生産工程

オーストリア本社のスキー製造工場では、新たな高効率天然ガスシステムを使用し、スキープレスの加熱に使用しています。

次に環境負荷が小さい水・水加熱ポンプ工程による技術で冷却が行われます。

製造中に必要な圧縮空気は、熱を回収して再使用するように設計された2基の高効率コンプレッサによって供給されます。

照明の大部分はLEDへの切り替えが完了しており、新設にはすべてLEDが使われています。

スキー生産材料の改善

会社のウィンタースポーツ部門は現在、パフォーマンスに妥協せずに持続可能性が改善された製品を開発しています。HEAD RETHINKプログラムの一環として、スキーの生産材料を改善するための取り組みが継続的に行われています。現在、HEADスキーのスチールエッジには20%の再生スチール部品が使われ、トップシートの70%がECO-PA 11トップシートです。

COOL EARTHやその他のパートナーとの協力

2007年、HEADは世界的環境慈善団体であるCool Earthとの提携を開始し、スポーツ製品メーカーとしては初となる全世界環境プログラムを立ち上げました。

Cool Earthの目的は、気候的危機と費用効果が高く、大衆を会員として取り込むアプローチで、個人やグループによる大きな規模な熱帯雨林保護への直接の出資を可能にし、その貴重な資源を守ることです。

私たちのサステナブル(持続可能な)プロダクト